吐血と喀血の違いと病気

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吐血と喀血の病気

吐血(とけつ)とは口から血を吐くことを言います。同じ様な言葉には喀血(かっけつ)というのがあります。血を吐くというくくりなら意味に変わりはありませんが、医学の視点では、原因となっている病気がまったく異なります。

吐血というのは、食道や胃、十二指腸などの消化器系の病気による出血です。いっぽう喀血のほうは肺や気道の病気による出血です。このように両者は、明確に区別されているのです。ここでは、血を吐く病気について考えていきます。

吐血・喀血したときの救急対応

口から血が出るときがありますが、自分で噛んでしまうことも含めて、口内での軽い出血ならあまり問題はありません。でも、大量の血が吐きだされたり、吐血や喀血が起こったなら危険な病気の可能性があります。対処としては、とにかくすぐに救急車を呼ぶことです。そして、救急車が到着するまでは、決してあわてないで速やかな救命手当が行わなければなりません。

・血を吐いた時はどうすれば?
口内かそうで無いかは、血の吐き出し方の違いで区別がつくと思います。ペッと一息で出るようなら、たいていは口内出血。よほどドクドク出るのでなければ、それほど心配はいりません。吐血となれば、そうはいきません。見た目は少量の吐血・喀血であれば、たいしたことがなさそうに思えるでしょう。でも、時間が経ってから大量に吐いてしまう場合があるので危険なのです。

誰かが血を吐いている場面に遭遇したときは、すぐに医師に連絡して指示を仰いでください。とくに大量に血を吐いた時は命にかかわることがあります。直ちに救急車を呼び救命手当を行わなければなりません。

血を大量に吐いた時、もっとも注意したいのが口の中です。もしかすると、口のなかに血や吐物が残っていてそれが窒息の原因になるかもしれません。顔の向きを横にずらして、溜まっていると思われる血液を流れ出やすいにようにしてください。

体内から多くの血液を失っておこる「出血性ショック」も心配です。出血性ショックに陥っているかどうか。状態を見極める徴候は5つほどあります。蒼白(そうはく)、虚脱(きょだつ)、冷や汗、呼吸促迫、脈拍触知不能です。吐血のあとに、このような状態になってないでしょうか。

吐血と喀血べつに、症状と可能性のある病気をお話します。

■ 吐血の特徴と主な病気

上でも少し触りましたが、上部消化管(食道、胃、十二指腸など)から出血した血液が口から出てくるのが吐血です。血液だけ吐きだされる場合もありますが、食物のかすなどが混じることがあるのも特徴です。

いったん出血した血液ですが、口から吐き出されないでそのまま下にさがってしまうこともあります。その場合は、腸のなかで変化を受けることでタールのようになり、排便として肛門から出てきます。これを「下血(げけつ)」、または「タール便」といいます。もしも便の色が黒くなっているようならば、食道や胃腸などの消化器官のどこかで出血している可能性があります。吐血に至らなかった出血というわけです。

話を吐血に戻します。出血場所が食道である場合は、新鮮な赤紅色の血液を吐くことが多く、そこに食物のかすはあまり混じりません。

・胃潰瘍 十二指腸潰瘍
胃や十二指腸からの出血の場合では、胃液の作用で血液が変化を受けることが多くなります。そのため、暗赤色またはコーヒーのかすのような色になり、多くの場合、食物のかすが混じります。ただし、出血の量が多いときには鮮紅色の血液を吐くこともあります。

吐血を起こす病気として、最も可能性が高いのは胃潰瘍と十二指腸潰瘍です。ただし位置が奥まっている十二指腸の潰瘍では、吐血よりも下血のほうが多いといわれています。ちなみに、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因のほとんどは、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)であるとされています。

・食道静脈瘤(りゅう)
肝硬変(かんこうへん)や慢性肝炎、あるいは門脈(もんみゃく)や肝静脈の狭窄(きょうさく)や閉鎖によって、門脈圧が上昇し、食道の粘膜下層の静脈が太くなって破裂に至る病気です。

原因が示すとおり、ほとんどの場合は慢性肝炎や肝硬変の結果としておこるものです。食道静脈瘤自体は何の症状もないのですが、瘤が破裂すると、とつぜん大量の吐血や下血が起こります。いきなり血を吐く恐さがありますが、肝硬変の主な死亡原因のひとつとなってます。

・マロリー・ワイス症候群
マロリー・ワイス症候群というのは、嘔吐を何度もくり返すことで食道と胃の接合付近に裂傷(潰瘍)ができる病気です。その裂傷から出血がおこることで吐血や下血にいたるのです。原因の30〜50%が飲酒です。ほかには食中毒、乗り物酔い、つわりなどが続きます。嘔吐が問題なので過食による吐きグセも原因になることがあります。

■ 吐血の特徴と主な病気

○ 吐血の原因のまとめ

・食道静脈瘤
   大量の吐血、下血、タール便
・食道異物、食道がん
   物がのみ込めない、嘔吐、胸痛

・上腹部痛  マロリー・ワイス症候群
   繰り返す嘔吐後の吐血、下血
 急性胃粘膜病変
   突然の上腹部痛・吐血・下血
 胃・十二指腸潰瘍、胃がん
   コーヒーの残りかす様の吐物、タール便
 胃粘膜下腫瘍
   腹部不快感、下血

吐血をおこす病気

食道静脈瘤
肝硬変や慢性肝炎になったり、門脈や肝静脈の狭窄や閉鎖すると門脈圧が上昇します。食道の粘膜下層の静脈が太くコブになってしまい、最悪破裂する病気です。破裂すると吐血や下血が起こります(門脈系とは腹部臓器の血液を集めて肝臓に入る血管のこと)。

胃や腸の血液は通常、肝臓を通るのですが、肝硬変や慢性肝炎になると血液が通りにくくなります。また、門脈や肝静脈の狭窄・閉塞でも、門脈に血液が停滞します。通り道が渋滞した血液は、別のルートから心臓にもどろうとするのですが、その道のひとつが食道や胃の粘膜下層の静脈。無理な血流の圧力を受けてだんだんと太くなり食道静脈瘤や胃静脈瘤にいたるのです。

(順次追加していきます)

■ 喀血(かっけつ)の特徴と主な病気

消化器系でおこるが吐血であるならば、気道から肺に至る呼吸器から出血して、口から吐き出されたものが喀血です。喀血は、咳とともにおこることが多いのですが、咳がでないということもあります。吐き出される血液は新鮮な赤紅色をしています。ときに泡沫状になることもありますが、食物のカスが混じることはありません。

睡眠の最中に喀血が起こってしまうと、そのまま血液を飲み込んでしまい、再度、今度は「嘔吐」という形で血を吐き出すことがあります。この場合の血液は、胃液の作用を受けて黒褐色に変色してます。色が異なるために「吐血」と勘違いしてしまうことがあります。

・肺結核
「肺結核」は、かつては国民病ともいわれていました。それが戦後は激減してのですが、近年になって再び増加してます。現代、毎年およそ二万五千人が発病してると言われます。かかり始めは、発熱、咳、痰、疲れやすい、寝汗などといった、風邪と同じような症状が出ます。しかしかぜではないのでスグには回復しません。

もしも風邪っぽい症状が2週間以上も続くようならば、病院で検査を受けるようにしましょう。そのまま放置すると、息切れ、体重減少、血痰、喀血などが起こります。

・肺がん
「肺がん」になった場合にも喀血が起こることがあります。風邪でもなくハッキリした原因がないのに、咳や痰が2週間以上続いたり、血痰や少量の吐血がみらるようなら、早いうちに病院で診察を受けてください。

■ 喀血の原因と症状まとめ

 気管支拡張症
   咳、痰・血痰

 グッドパスチャー症候群
   咳、痰・血痰・呼吸困難
 肺がん、肺アスペルギルス症
   咳、痰・血痰・呼吸困難・胸痛
 肺結核
   咳、痰・血痰・呼吸困難・疲れやすい・寝汗

 肺梗塞症
   胸痛、発熱、発汗
 僧帽弁狭窄症
   動作時の息切れ、夜間発作性 呼吸困難、喘鳴

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