治らない目のアレルギー症状から、病気や原因をみつける

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目のアレルギーについて

人間の身体や思考は、脳によって司られています。 身体に備わる臓器はどれもすべて重要なのですが、生命維持に重要な部分や複雑な度合いによって、 脳に割り当たられている部位や重要度に差があるようです。 特に大きなファクターを占めているのが「目」。

人間の目は、モノを単純に「見ている」だけでなく、 部分的に隠れたものを脳が補填して、総合的に判断する想像能力さえ持ち合わせています。

種の存続をも左右してきた「目」は、外部に対して生身で接触している器官です。 それだけに他よりも アレルギーに弱い部分だしかんたんに充血をおこします。 目のアレルギーの原因についてです。

■ 目は、アレルギーを起しやすい

人間の身体は大きく複雑です。頭蓋のような、多少ぶつかってもびくともしない頑丈な部分があるかと思えば、皮膚や喉などのような、アレルギーを起しやすい部分もあります。
中でも「目」は炎症を起こしやすくアレルギーにとても弱い器官です。 いったんアレルギーになれば、腫れたりかゆくなったり、涙が出たりといった症状があります。 むき出しで空気に直接触れてますし、瞳部分の栄養補強は「まぶたを閉じる」だけです。

目におこる病気はさまざまですが、アレルギーがきっかけで病気に陥ってしまうケースが目立ちます。 そして、以前は問題なかったのに、あるときからアレルギーとなってしまうことも多いのです。

目のアレルギーの代表格とされるのは「花粉症」でしょう。 およそ日本人の4分の1が杉花粉症の可能性があるというデータもあります。 杉の花粉はよく知られてますが、花粉をふりまく植物は杉だけではなく、それこそ無数にあります。 イネ科の植物や草なども大きな問題をおこす花粉です。 食べ物でアレルギーを起すことも知られてます。海老えびなどのエビやカニ類。小麦や卵、玉ねぎ。 果物ではキウイ、さくらんぼ、メロン、マンゴーなども、アレルゲンとなるケースがあります。

アレルギーになる原因は、普段の暮らしの中に潜んでいます。プールや水道水に含まれている塩素。 エアコン、糸や羽毛布団、たばこなどの煙、酒。芳香剤で目が赤くなる人もいます。 猫やイヌなどのペットアレルギーやハウスダストも目に症状がでます。 最近では中国大陸からの黄砂(pm2.5)も問題になってますね。 コンタクトレンズによる炎症も大きな要因です。

日光を受けたとき、そのまぶしさから、目が痛くなったり痒くなることがあります。 日焼けやほこりも要注意です。ホコリが入ると、つい目を擦りたくなりますが、絶対にやめましょう。 目に傷がついて、そこから細菌が入りこむ危険があります。

・感作(かんさ)
アレルギーは、本来無害な物質に対して免疫系が反応してしまうもの。通常、免疫系が攻撃してくれるのは病原菌のような害のあるもの。それが、卵や牛乳、小麦、ダニ・カビなどを免疫系が攻撃し始めることでアレルギー反応が起こります。

アレルギー反応というのはスグに現れません。対象を免疫が「敵だ」と認定してから実際にアレルギーとして表れるまでには時間がかかるのです。抗原に何回か触れることで少しずつ免疫応答が大きくなっていく期間が必要です。このアレルギーが起こるまでの準備状態のことを「感作」というのです。

スズメハチ刺されておこるアナフィラキシーは、アレルギーの中で有名な例外です。あれはあまりに強力なため、たった一回でも免役が対処してしまいます。いっぽうで、花粉や小麦のようなものはゆるやかです。免疫系が敵対するまでに時間がかかるのが普通です。

視力の悪さを補うならば、コンタクトレンズよりはメガネをオススメします。 ハードコンタクトレンズもソフトコンタクトも、目に直接触れて使用するものです。 レンズに細菌が繁殖していて、それがアレルギーに至るなんてことも、決して珍しくありません。
カラコンなんぞはもってのほかです。 「色付けしている成分が溶け出す」ような、安全性の問題が指摘されているのです。 一時のオシャレの代償としては被害が大きすぎるため、安全性が担保できる製品以外の使用はやめるべきでしょう。

メイクをする女性の場合は、化粧品がアレルギーの元になることがあります。 アイシャドウやマスカラ、ネイルなどですね。目元に整形手術を施した場合は、その影響も受けます。

■ 目のアレルギーの主な症状とは

目は、外部に接触している内臓です。 表面は粘膜状なので、傷などには弱い臓器です。 「まぶた」という、開閉する膜に覆われているだけなので、回復能力の低い部分でもあります。 アレルギーになったときの症状は次のとおりです。

 腫れ
 かゆみ
 痛み
 痙攣
 白目が腫れる
 視力低下
 水泡
 チクチクする
 涙がでる

こうしたアレルギーをな治す基本的な方法は、 点眼(目薬)です。 熱を持っているなら、濡れタオルで冷やすと楽になります。 ところで「点眼」は、かえって目によくないという意見もあります。

目薬は、痛みやカユミといった炎症を和らげるのですが、痛み・カユミは、目からの信号。 根本的な解決をすることなく、信号のみを取り去るのは、かえって、 症状を悪化させているだけという考えです。敏感な器官なので、自分で判断しないで、 医者に相談するのが最良です。

■ アレルギー性疾患とは

アレルギー性疾患には、かすかなかゆみ程度の軽い場合から、強い痛みや、 重症な角膜病変を伴うものまであります。重い病気にかかってしまうと、失明に至る可能性も潜んでます。

目のアレルギー疾患は、病気の程度や、発現する時期によって4つに分けられています。

1 季節性アレルギー性結膜炎
2 通年性アレルギー性結膜炎
3 アトピー性角結膜炎
4 春季カタル

それぞれについて、お話していきましょう。

1 季節性アレルギー性結膜炎
季節で飛散する植物の花粉によって生じるアレルギー性の結膜炎を言います。 平たく言えば「花粉症」のことです。非情にツライ花粉症ですが、花粉を振りまく植物は多く、しかも季節によって変化していきます。

 春  樹木(スギ、ヒノキ、シラカバなど)
 初夏 イネ科植物(カモガヤ、ハルガヤなど)
 秋  雑草(ブタクサ、ヨモギなど)

この「季節性アレルギー性結膜炎」で、最も強く現れる症状は「かゆみ」です。 あまりに強くカユミを感じることから、ついつい目を擦ってしまって症状を悪化させることがあります。

ほかの症状では、涙・さらりとした目ヤニ・眼が赤いなど。強い痛みが起こったり、 視力が落ちることは、まずありません。アレルギー性鼻炎を合併する場合も、よくあります。

2 通年性アレルギー性結膜炎
1年を通じて、身の回りにあるものによって起こる、アレルギー結膜炎です。 この原因となるのは、ダニや、犬・猫などのペットのふけなど。症状として一番多いのが「かゆみ」。 これは、季節性アレルギー性結膜炎と同じです。

一年間、季節の移り変わりと無関係に、いつでも発生しますが、原因となる抗原の増減にともなって、 症状は軽くなったり重くなったりします。 たとえばダニが原因の場合なら、ダニが繁殖しやすい梅雨から夏にかけて症状が悪化する、 といった具合です。

3 アトピー性角結膜炎
「アトピー性皮膚炎」の患者に起こる慢性の結膜炎です。 症状の程度は、個人によってかなりの開きがあります。「ほんの少し、かゆい程度」の軽症から、 強い炎症が長期間続くケースまで、重症度は大きく違ってるのです。アトピー性角結膜炎は厄介な事に、 細菌やウイルス性の、角膜炎・結膜炎を併発しやすい特徴を持ってます。

4 春季カタル
主に学童期にみられる重症のアレルギー性の病気です。男児に多くみられます。 一般に症状が重く、強いかゆみや充血,目が開かなくなるほどの粘り気のある目やになどを伴います。 大きな特徴に挙げられるのは、「輪部病変」と「巨大乳頭」。

・輪部病変は、黒目近くが赤く盛り上がること
・巨大乳頭は、上まぶたの裏に大きな石垣上の隆起ができること

結膜に強い炎症反応がおきて、それがなかなか回復しない場合は注意です。 角膜の表面がはがれ、そこに混濁(にごること)が生まれ、視力が低下するということがあるからです。

アトピー性皮膚炎やぜんそく、アレルギー性鼻炎。こうしたアレルギー体質を持つ子供の多くが患うのがアレルギー性結膜炎です。主な症状には次のようなものがあります。 ・目やまぶたがかゆくなる
・目が腫れぼったい
・よく涙が出る
・目がごろごろする
・充血している
・目やにが出る

痛みを感じることは少なく、気になって手でいじりたく症状のため、 かえって悪化させてしまうことがあります。 子供の様子をみていて、目をこすったりまばたきの回数が目立つようなら、 アレルギー性結膜炎の可能性があります。

季節性アレルギー性結膜炎
スギ、ヒノキ、ブタクサなどといった、春から夏にかけてなど特定の時期の花粉が原因で起こる アレルギー性結膜炎です。

通年性アレルギー結膜炎
季節や時期に関係なく、1年を通して身近に存在するアレルゲンが原因となります。 一般的には、ハウスダストやダニが原因で起こりますが、 ペットを飼っている家庭では、動物の毛やフケが原因となることもあります。

■ 白目がぶよぶよに腫れる結膜浮腫

目は黒目と白目があります。黒目の表面は角膜で、白目の表面は結膜という膜で覆われています。 「白目」とありますが、結膜自体は半透明の膜で色はついていません。白くあるのは眼球結膜の下にある強膜の色が透けて見えるからです。

結膜は白目とぴったりとくっついているわけではなく少しだけ隙間があります。この結膜の下の隙間になんらかの原因で水がたまって、むくみをおこしてしまうのが「結膜浮腫」です。 結膜浮腫はアレルギー反応の一種といえます。なぜなら、目のかゆみなどの症状が起こるアレルギー性結膜炎の人が圧倒的に多からです。

白目がブヨブヨしたり、ゼリー状になり盛りあがったり、 目にゴロゴロな異物感があったり、かゆみを感じるなら結膜浮腫の可能性があります。 一時的なアレルギー反応のことがほとんどなので緊急を要する病気ではありません。 ですが、アレルギー性結膜炎のかゆみである場合も多いため、なかなか治らないようなら眼科でいくことをおすすめします。

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