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■ 手が腫れるのはどうして

何かの原因から手が腫れてしまうことがあります。 仕事でも勉強でも、手を使わずにできる事は、ほとんどありません。 腫れた手ではモノを持つにも細かや作業をするにも、動かしにくく、 家事でも仕事でも、何をするにも不便となります。

ところで、このときに腫れているのは「手だけ」でしょうか。
もしかすると本当は、全身が腫れているのではないでしょうか。 意識が、目の前にある「腫れた手」だけに向いてしまって、 ほかの、身体におこった腫れを見落としている可能性はありませんか。

あなたの手が腫れている原因は何でしょうか。
関連する病気も含めて、お話していきます。

■ 腫れるとは何か? 

これから手の腫れについて語っていきます。ですがその前に、「腫れる」とはなんでしょうか。 手始めに、腫れについて共通する原因を確かめておきましょう。
虫に刺されて、腫れることがありますね。ひどくかゆくなるあれは一過性です。 放っておいても、たいていは時間がたてば治まります。

いっぽう、腫れやむくみ(浮腫)は、体内の水分が増えて皮膚の下にたまった状態のこと。 血液中の水分が血管やリンパ管の外にしみ出し、そのままになるため、むくんでしまうのです。 むくみが起こる原因は、体内の水分に関係している系統に、なんらかの異常があると考えられてます。

水分に関係しているのは排泄器官(腎臓・膀胱・尿路)や、循環器官(心臓・血管・リンパ管)です。 ほかにも、それらをコントロールしている、内分泌系や免疫系、神経系に異常があるケースも考えられます。

■ むくみの場所は、本当に手だけ?

手が腫れている場合、 目に見えているのは手のむくみだけです。 でも実はこのとき「全身がむくんでいることに気が付いていない」ことがよくあります。 そうした、全身がむくんでいる場合は、腎不全や、心臓の病気が考えられます。

「腎不全」は腎臓の働きが低下してしまう病気です。腎臓の重大な機能には、尿を作りだして水分の排泄という仕事があります。 腎臓が弱ってしまうと、おしっこが作られにくくなり、身体のむくみが起こるのです。 また、心臓は体内の水分を動かすポンプです。 そのポンプの役割が弱くなると血液を含む水分の循環が滞ってしまい、これでも身体がむくむのです。

本当に「手」だけがむくむとき!
身体のどこにも異常はまったく無い。それで手のみがむくんでいる場合、血管狭窄による循環系の異常や、 なんらかの炎症が考えられます。最初に話した「虫刺され」もこれにあたります。

■ 見えているのは「手」。実はほかにも・・・

純粋に手首から先だけなのか、もしかすると上腕・前腕を含でいるのか。 それによって、考えられる病気は変わってきます。

・主に手首および指関節が中心に腫れる

よく朝方に強く腫れるようならば、膠原病に関連する病気かもしれません。 膠原病とは、多数の臓器が同時に障害されて、どこが悪さの中心か特定出来ない病気です。 自分自身の体の構成成分に反応(攻撃する)するリンパ球や抗体が作られるという厄介な病気です このため、「自己免疫疾患」とも呼ばれます。 膠原病は、とても数が多くて、特定疾患に認定さてれている病気もあります。 関節リウマチ、エリテマトーデスなどがこれにあたります。

・手術などの後遺症で腫れる

これは「リンパ浮腫」というものです。主に腕の付け根辺りにおこります。 手術でリンパ節を取り除いたり、放射線治療を行った後の障害です。 リンパの流れが停滞することで、生涯にわたって、腕や脚がむくむことがあります。  

乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、皮膚がんなどの治療による後遺症の一つです。 個人差があるので、全ての人がむくむわけではありません。 むくみやすい場所は、段階や病気によって異なります。

初期の場合であれば、このような場所がむくみます
乳がん   肘の上下
婦人科がん 下腹部、陰部、脚の内もも付近
泌尿器科がん 下腹部、陰部、脚の内もも付近

むくみも、最初のうちは、リンパ節切除術を行った場所に近い箇所がむくみます。 腕や太ももの付け根から、徐々に手の先、足の先へと広がっていくことが多いです。

・傷が治る過程で、痛みや異常感覚などがある

 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD/CRPS)

外傷が治っても痛みが引かなかったり、かえって痛みが強くなるといった症状ならばRSDかもしれません。 RSDは、神経系の障害でおこる「神経因性疼痛」の代表的なものです。 交通事故などの後遺症として知られています。  

最初は、受傷した場所に焼けるような痛みがあったり、筋肉が引きつったり、 関節のこわばりなどがあります。むくみが起こるのは、症状発生の3ヶ月くらいから。 傷みもさらにヒドくなってきます。  

外から分かりにくいので周囲に理解されにくい上に、医師でさえ誤診しやすいという厄介さがあります。 RDSが認定されれば第7級、第9級、第12級の後遺障害等級に該当する可能性があります。

・関節付近が腫れる

手首や指の腱鞘が炎症を起こすことを腱鞘炎(けんしょうえん)といいます。 「腱鞘」は足首や肩にも存在しています。指や手首での炎症が多いので、一般に「腱鞘炎」といえば、 手首や指の症状をさします。

初期の症状は、動かしにくいだけだったりします。すこし腫れてることもありますが、 痛みはあまりありませんが。それがだんだん、熱くなったり、腫れが大きくなったり、 押さえると痛みを感じるようになります。痒いこともあります。最悪の場合、 筋肉が固まって手首や指が動かせなくなったり、手術が必要になることもあります。

原因は、手首などの使いすぎ。「マウスの使いすぎ」「赤ちゃんの抱っこ」で痛めるのは、 よく言われることです。マウス操作のための手首置きが売られていますが、経験上、逆効果です。

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