てんかんの発作 症状の病気や原因

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てんかんの症状と発作と原因

てんかんは怖い病気です。一度発症してしまうと、何度も何度も同じ症状が襲ってきます。それほど知られていませんが、身内や仲間にてんかんの人がいると、嫌でも目の当たりにしますし、その人の体調や状態には常に気を配っておかなければいけなくなります。知る人ぞ知るという言葉がありましが、身近にいれば、知らざるを得ない、ディープな病気です。

急に意識が無くなったり、石のように身体全体がこわばったり。前触れ無く、こうした症状が現れたのなら「てんかん」かもしれません。

てんかんは、発作を繰り返す脳の病気。年齢も性別も人種も関係なく発病してしまう恐い病気です。

てんかんの発作とは

てんかんは、脳におこる慢性疾患のひとつです。現象としては、ニューロンと呼ばれる脳の神経細胞に激しい電気的な興奮が突然発生しするものです。こうした発作は「てんかん発作」と呼ばれ、なんどもなんども繰り返し発症します。 運転中の発作で事故に至ったケースが目立つことから、単に「気を失う怖い病気」と思っている人も多いようです。実際のところ原因はかなり複雑で、ケースも多岐にわたるのです。

「てんかん発作」の症状はさまざまとしか言いようがありません。痙攣がおこったり、手足を突っ張ったり、突発的に意識が飛んだりと、極めて多様です。症状が違ってくる原因は「発生する電気的な興奮は大脳に部分によって異なる」ことによるものです。

並べた症状を比べてみれば、共通点がみつからないほど多岐にわたってはいます。ですが、実は発作のパターンというのは、個人ごとには固定されているのです。Aの患者さんはいつでも痙攣を起しますし、Bの患者さんの発作はいつも意識が飛びます。そんな風に、患者さんごとほぼ同じ発作をおこしており、発作のたびに状態や形態が変わることはまずありません。

このように同じ発作が繰り返されることも、てんかんの特徴の一つです。不思議な現象なのですが、個性と思えば対処はカンタンです。

ある人がテンカンだっとすれば、その人のパターンを知ってください。個人のテンカンのカタチを理解してさえいれば、気をつける場面は特定されるのでむやみに警戒する必要はなくなります。

てんかん発作の症状とは?

てんかん発作は、おおきく2種類に分けられます。脳に過剰な電気的興奮(この表現はどうかと思いますが)が起こった部位、電気的な興奮の広がり方によって変わるのです。一部分なら「部分発作(局在関連発作)」、脳全体ならば「全般発作」という区別になってます。

さらに、意識障害の有無や、てんかん発作の症状、発作型、発作の対称性によっても細かく分類されてます。

・部分発作

脳の一部に限定されて起こった発作です。意識がはっきりしている「単純部分発作」と、意識障害がともなう「複雑部分発作」とに分けられます。ところで、部分発作の中には、部位の過剰興奮が大脳全体に広がるタイプがあります。部分発作のスグ後から全般発作がみられるため、部分発作に含まれるのですが、電気的興奮が段階的に広がる経緯から「二次性全般化発作」と呼ばれます。

1 単純部分発作
本人に意識があるので、発作をすべて覚えています。例えば次のような多彩な症状がみられます。

 運動機能の障害
  手足や顔がつっぱる
  ねじれる
  ガクガクとけいれん
  体全体が片方に引かれる
  回転する
 視覚や聴覚の異常
  小さな虫が飛びまわっているように見える
  人が話す声が聞こえる
 自律神経の異常
  頭痛や吐き気を催す

2 複雑部分発作
これは、徐々に意識が遠のいて、周囲の状況がわからなくなる「意識障害」の発作です。記憶障害もみられ発作前後のことを覚えていない場合もあります。

特徴的なのは、意識障害中にばったり倒れることは少ないこと。たとえば、急に動作を止めボーっとみえるのが「意識減損発作」です。辺りをフラフラと歩き回る、手をたたく、口をモグモグさせるといった無意味な動作を繰り返すのが「自動症」です。

3 二次性全般化発作
2段階的に悪化するタイプの発作です。はじめは、単純部分発作や複雑部分発作の症状ですが、やがて、跡で説明する強直や間代発作へ進展してしまいます。発作の前には前兆があり、意識が消失します。変化があるので、シンプルな強直・間代発作との見分けは難しくなります。正確に診断しようとするなら、発作時に脳波を測定する必要があります。

・全般発作

大脳は左右に分かれてますが、その両側にまたがる広い範囲に過剰な興奮がおこって発生する発作です。発作のときには、本人の意識はほとんどありません。

1 強直間代発作
発症が突然で、強直発作と間代発作を起こします。発作がおさまると、30分〜1時間くらいの眠りに移行することがあり、これを自然睡眠(終末睡眠とも)といいます。眠りから覚めたあとは普段の生活に戻りますが、発作直後は意識がもうろうとしています。発作よりも、もうろう状態での事故も少なくないので注意が必要です。

強直(きょうちょく)発作
 意識を突然失って、口を固く食いしばり、呼吸が止まり、手足を伸ばした格好で全身を硬くしていきます。時間は数秒〜数十秒間ほど。強直のまま倒れて、けがをすることもあります。
間代(かんたい)発作
 膝などを折り曲げる姿勢となり、手足をガクガクと一定のリズムで曲げ伸ばすけいれんが起こります。数十秒ほど終わりますが、時には1分以上続くこともあります。

2 脱力発作
強直や間代とは逆で、全身の筋肉の緊張が低下・消失して、くずれるように倒れてしまう発作です。時間はほんの数秒以内。「倒れたように」しか見えないので、普通は、発作と気付かれにくい特徴があります。

3 欠神(けっしん)発作
「あくび」ではなく「けっしん」と読みます。数十秒間にわたり意識がなくなる発作です。痙攣は無いし倒れたりもしません。話をしたり、何かをしているときに、突然意識がなくなるのです。話が急に途切れたり動作が止まったりします。

傍目からは「注意力がない、集中できてない」などの様子なので、てんかん発作の最中であることに気が付かれないこともあります。幼児や小学生に多く、とくに女児に多い発作です。具体的には次のような症状がおこります。

 動作を停止する
 反応しなくなる
 眼球が上転する
 突然症状がなくなり、ぼんやりした目つきになる
 まぶたがピクピクする(頻度は1秒に3回ほど)

4 ミオクロニー発作
全身、または手足など、身体のどこか一部分の筋肉が一瞬ピクッと収縮する発作です。症状が瞬間的なので、自覚の難しい発作です。数回ほど連続で起こることもあります。症状が強くなると、転んだり、持物を投げ飛ばしてしまうこともあります。光で誘発される場合もあり、寝起き・寝入りに起こりやすい傾向があります。

てんかん重積状態

てんかんの発作のほとんどは、短時間で終わります。ところが意識がないまま、長い時間続いたり、短い発作を繰り返し起こすような場合は、生命に危険が及ぶ可能性があります。もしも5〜10分間以上続く発作は「てんかん重積状態」と判断され、早急な治療が必要です。

てんかん発作はなぜおこる?

近年、てんかんの発作を持つドライバーの事故が増えてきました。運転中の発作は本人や周囲の命を巻き込む危険があるため、改正道交法が改定されてます。細則はあるでしょうが、運転が危険と判断される発作が、2年間発症していないと医者が判断しないと、運転は停止されます。強行して、てんかんで事故を起せば、「危険運転過失傷害」として、重い罰則が待ってます。

実際に事故をおこした報道が衝撃的だったこともあり、免許更新はまるで「弾劾裁判」「魔女裁判」のごとくだと感じる発作患者さんもいるようです。そんな困った発作は、いったいどうして起こるのでしょうか?

人間の体には、無数の神経が張りめぐらされてます。ごくごく弱い電気信号が神経の中を通ることで、いろいろな情報が伝達されてます。すべては脳にある神経細胞に集約され、さまざまな情報を処理し命令を出してます。

たとえば、目や耳から入る情報や、皮膚で感じる情報、匂いや味などの情報は、「きれい」「暑い」などと感じます。「話す」「走る」などのように、意識することによって体を動かすこともできます。意識のない心臓の動きの調節や呼吸なども脳からの命令です。さらには、感情・情緒・理性などの精神活動や記憶をも神経が制御しています。

複雑で微妙な整合を保っているために、何らかの原因で脳内の電気信号が乱れたりすると、脳は適切に情報を受け取ることも命令もできなくなります。体の動きを一切コントロールできなくなるのです。

・部位による発作症状
大脳は、中央の溝を境にして右半球と左半球とに分かれています。機能を大雑把にいえば、右半球は左半身を、左半球は右半身の神経を調整してます。また、脳は各部位べつにそれぞれの働きを担っています。電気信号の乱れたり興奮が起こる部位によって発作の症状が異なるのは、そのせいです。

てんかんは、その人ごとに発作の部位が決まっているので、発作をおこすたび同じ症状が繰り返されます。たとえば、足を動かすニューロンの部位で過剰な電気的興奮が起これば、足のけいれんが起こる・・・といった具合です。

・発作の起こる仕組み
脳の神経というのは、興奮と抑制(緊張とリラックス)とがバランスよく働いています。車でいうところの、アクセルとブレーキといえばいいでしょうか。興奮が強くなったときには抑制側の神経が働いて興奮を抑えてくれる。そんな感じでバランスを取っているのです。

しかし、興奮系の神経が強く働いたり、抑制系の神経の力が弱まったりするというのが発作です。「過剰興奮」とも言うべき、激しい電気的乱れが生じて制御を失うのです。

■ てんかんの治療方法

てんかんの治療は、主に「抗てんかん薬」によって行います。抗てんかん薬は、てんかん発作を起こさないように、大脳の過剰な電気的興奮を抑える働きをもってます。てんかんの発作を起こす可能性のあるうちは、この薬を飲み続けます。

また、条件によっては、外科手術による治療も可能です。次場合は手術が可能なので、てんかん手術が推薦されています。

  内側側頭葉てんかん
  器質病変が検出された部分てんかん
  器質病変を認めない部分てんかん
  片側半球の広範な病変による部分てんかん
  失立発作をもつ難治てんかん

■ てんかんの種類一覧

・部分てんかん(局在関連てんかん)
  てんかんの原因となる他の病気を持っていて、発作の前に何らかの症状がある

 特発性部分てんかん(特発性局在関連てんかん)
 症候性部分てんかん(症候性局在関連てんかん)
 側頭葉てんかん
 前頭葉てんかん
 頭頂葉てんかん
 後頭葉てんかん
 コシェフニコフ症候群
 など

・全般てんかん
  大脳の両側にまたがって広い領域に過剰な興奮が起こる

 1 特発性全般てんかん
   主に小児期から若年期に発病する
 良性新生児家族性けいれん
 良性新生児けいれん
 乳児良性ミオクロニーてんかん
 小児欠神てんかん(ピクノレプシー)
 若年性欠神てんかん
 若年ミオクロニーてんかん(JME)
 覚醒時大発作てんかん
 など

 2 症候性全般てんかん
   新生児期や乳児期に発病することが多く、発作の回数も多い
 ウエスト症候群(点頭てんかん、乳児スパスム、BNSけいれんとも呼ばれる)
 レノックス・ガストー症候群
 ミオクロニー失立発作てんかん
 ミオクロニー欠神てんかん
 早期ミオクロニー脳症(EME)
 サプレッションバーストを伴う早期乳児てんかん脳症
 など

 3 その他

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