下腹部の痛み 病気やその原因について

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下腹部が痛む原因とは

お腹のどこかに線を引き、そこから上下にわけるとします。その時、下の方にある部分が「下腹部」です。まったくもって当たり前ですが、陰部のことを「下腹部」と言い表すこともあります。

この場合は、腹の下半分を指しているのではなく、腹よりも下にある部分であるという解釈に置き換わるようです。「下腹部」というタイトルから、違うほうを思われる方も一定数あると予想し、断りをいれた次第です。

そんな下腹部(下腹)ですが、ここに違和感や痛みがあるときには、どのような病気が考えられるのでしょうか。

■ 男女共通する下腹部の痛み・違和感

この段では、下腹部をお腹の下半分ということにして、話しを進めます。 下腹部には、腸や膀胱、尿管、腹膜といった内臓がひしめいてます。とても重要な身体の中枢部です。 複数の臓器が、絡むといってもいいくらい接触して存在してるため、 異変の報せが分かりにくいことも、よくおこります。

とある臓器に痛みが起こったとしても、 必ずしも、その臓器の位置するところに痛みを感じるとは限らないのです。 例えばこんな経験はないでしょうか。

 漠然と下腹部が痛い
 胃のほうに痛みが走る
 肛門のほうに痛みを覚える

漠然としてるのがわかるかと思います。 こんな風に、内蔵からの症状伝達は不安があるのですが、 状況をしっかり観察すれば、痛みのポイントが縛れますし、問題の場所がみつかるものです。

■ 痛みの症状や部位から考えられる病気とは?

下腹部とは、いったいお腹のどこまでの”下”を指してるのでしょう。 実は「ここは足の付け根では?」といえそうな部分でも、 足でさえなければお腹に含まれます。 人体図があればよくわかるのですが、腸などは肛門まで繋がっていますからね。 内蔵は、普段意識しているよりもずっと下部にまで、広がっているのです。 さて。下腹部の痛み具合やその場所の違いによって考えられる病気は次のようなものがあります。

・下腹部全体が痛む
 尿路結石や膀胱炎: 「尿路結石」は、30〜40代の男性に多い病気で、背部から脇腹にかけて激しい痛みを起こすものです。 非常に強い痛みの影響から、冷や汗、嘔吐、吐き気などを伴うことがあります。 「膀胱炎」は、主に細菌の感染よって膀胱が炎症する病気です。排尿痛、頻尿、血尿の症状があります。

腸閉塞: 別名を「イレウス」。腸が閉塞して腸内が狭くなったり詰まってしまい、腸内部の消化物が排出されずにどんどん溜まってしまうという病気です。 大きな原因としては「生まれ付き」ということが多いのですが、 腸の癒着や脱腸などが引き金でも起こります。腸閉塞の主な症状は腹痛や背中の痛みです。 お腹の張りを伴って吐き気や嘔吐があります。 腹痛は繰り返します。突然現れては徐々に和らぎ、また急激に痛むという波があるのが特徴です。

・右側下腹部が痛む

虫垂炎:  虫垂炎とは、いわゆる「盲腸」といわれる病気のこと。 盲腸の先端にある虫垂といわれる部位の炎症です。右側の下腹部が突然痛んで、 吐き気や嘔吐を引き起こします。痛みを感じる場所は、へそから右腰の骨の出っ張りを線で結び、 右下から3分の1のところを押して痛みを覚えるなら、可能性が高いです。

・左側の下腹部が痛む

 お腹のうち、左下側腹部が痛いときには、大きな病気を抱えている可能性もあります。 急性腸炎、慢性腸炎、食中毒、潰瘍性大腸炎、大腸がん、過敏性腸症候群などなど。 病気の種類が多いというのも、左側の下腹部が痛むときの特徴です。

急性腸炎
 腸に炎症を引きおこす疾患群の総称のこと。下痢、嘔吐、吐き気、腹痛などがみられます。
慢性腸炎
慢性的に左下腹部の痛みを繰り返し、下痢、吐き気、嘔吐などを伴います。
食中毒
 食事と一緒に入ってきた、有害物や細菌、またはウイルスなどによって急性の中毒症状を引き起こす病気です。 熱い季節は集団で発生することがあります。 食中毒の原因によって症状は様々ですが、下腹部の腹痛、下痢、嘔吐といった症状が多いです。
潰瘍性大腸炎
 大腸に炎症や潰瘍ができる病気であり、長期間に渡って下痢や腹痛を繰り返します。
大腸がん
 中高年に多い病気であり、欧米的な食生活が主要原因のひとつであるといわれてます。 血便、下痢、便秘を繰り返す症状がみられます。
過敏性腸症候群
 下痢や便秘などの症状がずっと続く病気のこと。 「腸が弱いんです」訴える人の大部分は、この過敏性腸症候群に当てはまると言われています。 主な症状は下痢、便秘、腹痛など。排便によって腹痛症状は軽くなるのも特徴。

ここまで、男性女性に共通する下腹部の病気でした。 では男女別としてはどのような病気があるのでしょう。

■ 考えられる女性特有の病気

女性特有の器官といえば、子宮・卵巣ですね。腹部が痛む病気で考えられるのは、 やはり、その2つの臓器に関する病気です。痛みの場所によって、ざっと次のような可能性があります。

・腹部中央  子宮の病気
・下腹部右側 卵巣、卵管、骨盤旁結合組織の炎症
・下腹部左側 性器によるもの
・下腹部両側 卵巣、卵管の炎症

下腹部の両側で急激に痛み襲ってくるようならば、 子宮外妊娠・流産・急性卵管炎・卵巣腫瘍の茎捻転なども考えられます。

ほかにも、比較的重度でない病気として、「子宮付属器炎」や「子宮内膜症」なども挙げられます。

子宮付属器炎とは、卵管と卵巣に微生物が感染して炎症を引き起こす病気です。 高熱、吐き気、嘔吐、おりものなどの症状がみられます。 子宮内膜症とは、月経開始の数日前から強い月経痛が続く病気です。 不妊症の原因にもなりうるので、子供を作る予定があるならとくに注意が必要です。

■ 考えられる男性特有の病気

下腹部が痛む病気のうちで、男性に特有の病気というのが、前立腺炎や前立腺ガンです。 前立腺は、男性生殖器の1つで、膀胱の出口にあります。 生成した精子に栄養を与える「前立腺液」を分泌していますが、 前立腺の中には尿道が通っている構造になってます。

前立腺炎
この前立腺に発症した炎症のこと。主な原因は細菌の感染で、ほとんどの感染経路は尿道ですね。 急性前立腺炎にかかると、突然、40度以上の高熱に襲われ・倦怠感・悪寒・排尿時の痛みのほか、 残尿感や頻尿などがおこります。

前立腺ガン
そのまま、前立腺のガンのことです 早期の場合には、特徴的な症状はみられません。痛みのような自覚症状がないのです。 痛みがないのここに書いたのは、男性の下腹部にとって重要な病気だからです。

症状としては「排尿障害」が取りざたされてます。 実は、そのほとんどは「前立腺肥大症」の症状のようです。 尿が出にくい、尿の回数が多い、排尿後に尿が残った感じがする、夜間の尿の回数が多いなどですね。 「前立腺肥大症」は「前立腺ガン」と併発するのとが多いため、 前立腺ガンの症状と取り違いがあると言われてます。

前立腺ガンは、遺伝によって発症するケースが多いのですが原因はよく分かっていません。 進行するにつれ排尿痛や尿閉、骨に転移すると腰痛や下半身の麻痺などを起こすこともあります。 転移をする可能性があるので経過には十分な観察が必要です。。

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